このフリーゲームを、やれ!! 【第2回】 タイムオブアソウル

タイムオブアソウル
配布ページ

☆このゲームの簡単な説明

ツクールVX製とは思えないほどメニュー、バトル、システムがカスタマイズされており、クリアまで25時間以上の超大作RPG。
メインキャラはオリジナル。会話時に立ち絵があり表情も変化する。キャラパターンが豊富で細かい演出にまで配慮が見られる職人肌仕様。
温かみのある世界観と王道で勧善懲悪だが、はずさないストーリーには思わず引き込まれる魅力がある。
バトルはリアルタイムで、魔法と特技の組み合わせで強力な連携技が発生。
やや独自要素が多くコツを掴むまでの難しさはあるが、ツクール製を考えると逆にすさまじい作りこみを感じさせる。


この紹介シリーズの趣旨である、なんでもいいから騙されたと思って今すぐやれ!!こんなの読まなくてもいいから、冒頭の配布ページに行ってくれ!!と思わせるほどのゲーム。

前回は1回目ということで、敢えて軽めのものを紹介した。
今回は、こってり仕上がったとんこつラーメンのようなゲームだ!!

フリゲーを漁り始めて2本目がこれだったことを、やはり神に感謝せねばならない。
気を引くゲームは山のようにある。だが、期待通りであることはなかなか無い。

金払って買うゲーム会社のゲームですら、買う前から期待し過ぎるとがっかりすることが多いのに
アマチュアで、しかも1人で作った無料ゲームなんて、やっぱり期待しちゃいけないから期待しない。
面白かったらいいな、どうせタダだし。

ツクールのRPGなんて、Win95以降は容量制限がなくなったものの、クリアまでの平均プレイ時間はやはり1時間程度だ。
(DOS時代のツクールは容量制限があるため長編になると前後編みたいにわけなければならず、1本分の容量でまともなのを作ろうとしたら長くて2時間が限界で、大体1時間だった)

なぜなら、ゲームを作るってのは本当に大変だから
1時間2時間程度のRPGといったって、作る方は、結構な時間を要求される。

それに、フリゲーは手軽に遊べなければならないという暗黙のルールが出来上がってるのか
やはり長くて2時間、5時間以上かかるとごめんなさいみたいな風潮も感じられる。

☆このゲームを始める前に心得ること!!
俺は、ゲーム屋にいって、諭吉1枚出して、1本RPGのゲームソフトを買った。
よーし、これからやるぞー!!雑誌で見たあの面白そうなゲームを発売日に俺は買ってきたんだ!!

フリゲーだから、どうせ無料だし、すぐ終わるんだろ
手を抜いてるとことか絶対あるんだろ

その、先入観はとりあえず捨てるべきだ!!

作者の想定プレイ時間が25時間と書いてあったが、俺は経験上、どうせ水増ししてるんだろなんて思っていた。
しかし、エンディングまでにかかったプレイ時間は、26時間を超えていた。

ツクールVX製だから、さすがに今の市販ゲームクオリティまでのものには及ばないだろうが、
SFC時代のRPGと遜色ないクオリティはある

冷やかし感覚で落としてきて、ナゲエよこれ、覚えることも多いしめんどい
そんなやり方ではこのゲームは楽しめないのだ。

☆愛くるしいキャラクターとテキスト、ふわっとしたセンスの光るストーリー、世界観
どんなキャラクターも、魅力的で可愛くて、いやらしさがない
たとえ敵役であってもだ!!

最近は萌えキャラとは名ばかりの媚びた性格のどこか擦れた人格を持った作風のものが増えてきている
それも悪いとは言わないのだが、このゲームは、そんないやらしさがない

俺なんか、ネットスラングとかネットでよく使いまわされる台詞を、創作物の中でも使われると冷めてしまうタイプの人間だ。
それがダメだ、絶対受け付けないってわけじゃあないのだが、個性的じゃねえなって思ってしまうのだ。
状態異常を直すアイテム、おしゃべリップ、つっこみハリセンとか、アイテム名のセンスも一々秀逸。

町の住民は生活感があって、「洗濯物とりこまなくちゃ」とか「掃除って始めたらきりがないのよねー」という台詞
ただなんてことのない一言なのだが、妙に説得力がある!!というかハマってしまう

登場人物はみんなコミカルで、お茶目で、実直で、悪役だろうが自分の信念に基づいて行動しているからキャラが立ってるのと同時に、嫌味が全く感じない。

あまりにも作者のセンスの凄さと、ストーリーやキャラクターの出来の良さに、俺のほうが何度も自信をなくすほどだった。

☆フリゲーらしからぬ濃いバトル・システム
俺が最も驚いた部分なのがバトル部分だ。
リアルタイムバトルまでは、今のツクールでは当たり前だろう
まあ連携も他のフリゲーで既にやってるだろう。基盤それ自体が新しいとは言わない。

ゲームバランスや演出がすごくいいのだ。
連携技や必殺技の発動時に、きちんとカットインが入ってくれる。
ゲーム開始直後のチュートリアルは市販ゲーム並みの配慮がなされていて、段階的にシステムを学べるように作られている。
バトル画面には顔グラが表示されてて、攻撃を食らったり瀕死になるときちんと表情が変化する

バトルもそんなに難しくない
戦う連打ではしんどいが、連携狙って考えて戦えば、爽快になるというきっちりとしたバランス
スキル装備、習得があるけど、数は沢山ないし、これを覚えないと無理とかこの組み合わせじゃないとボス戦が倒せないとかいう押し付けがましさもない
自分で考えて編み出した戦略がちゃんと使える。

攻撃しまくると敵が怒り状態になったり、逆にパーティの誰かが倒されると親しい仲間が怒り状態になってステータスが大幅アップするみたいな小技もきいてる

よくあるRPGに陥りがちな展開を避けている所が良い

戦う連打の排除、回復魔法か安価な回復アイテム連打の攻略。
そういうところにメスを入れて面白くしようとする。

例えばヒロインキャラは、魔法が使えないが薬師だから薬草を使って仲間を援護する。
回復はヒロインが薬草を消費して回復してあげる
消費する薬草は宿屋に泊まったらすぐ補充されるから気軽に使える。
やってることは回復魔法の連打とかわらないが、雰囲気が違っていていい。

逆に戦う連打で勝てるオーソドックスなバトルがやりたいような人には向いてない。
連携技の条件は最初伏せられていて自分で探したりしなくちゃならないので。
一度発見したら技説明文に記録される。

☆作者の愛情が節々に感じられる力作!!
カジノがあって、羊(スライム)レース、ポーカー、スロットまである。
これ、無料のフリーゲームですよ!無料でカジノのミニゲームまできっちり入っている凄さ!!

ドラクエ10にハマっていたらしく、ドラクエ10ネタが多い。

かっこよさが高いと敵がみとれて動かなくなったり、敵が怒り状態になったりする(解除技もある)。
スキルもドラクエ10ネタが多い。武闘家キャラの必殺が一喝効果だったり。

これだけ気合いの入った作りだというのに、最大級に驚いたのは作者一人で作っているということだ!!
開発期間は4年!!

全部自作じゃあ無いが。キャラデザ、戦闘システム、イベントまわりのシステムは自作っぽい
あとは音楽とかダンジョンマップとかは、フリー素材を大量に借りてきてる。

これはもはやお金とれるレベルの作品じゃないか…
誰かゲーム関係者ーー制作者を青田刈りとか、そういうのないのかーーー

まあ戦闘画面が見づらいとか、自作プログラム(スクリプト)だから、処理が重くなったりするとか、つっつき回すようなところは多くある

だが制作者たった一人でここまで作ったことに敬意を表するべきだ!!!

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このフリーゲームを、やれ!! 【第1回】 クラシックレジェンド 悠久のノスタルジア

まえがき ~俺とフリーゲーム~

アマチュアが作った無料で遊べるフリーゲーム
俺は1990年代に既に触れていた。

この頃は雑誌投稿したものがフロッピーやCD-ROM収録されて…という時代だ。
無尽蔵に供給できる時代じゃなかったので、投稿時に出来の善し悪しを編集部で選別される。

今とフリーゲームを取り巻く環境は、さほど変わらない。
もちろん、今のほうが圧倒的にフリー素材も充実してるし、技術がなくても作れるツールもたくさんある。
勉強できる環境も整ってるという違いはある。

俺がいいたいのはそういう時代の変化じゃなくて、
この時期からRPGツクールはあって、プログラムできない人がゲーム作ってたり、逆に我流で勉強して技術を披露しているゲーム
フリーゲームという存在は、今も昔も、この一点だけ見れば、全く変わっていない。

とはいえ、昔はソコソコの技術があればプロになって活動出来る世界だったので、
敢えて、ゲーム制作を趣味に留める人は少なく、
つまりは、何をいいたいのかというと、
フリーゲームってのはやっぱりどこまでいってもアマチュアで、一定水準以上のゲームってのは中々出てこなかった

だから、俺はフリーゲームというものは、この頃それなりに漁ったら卒業して、それ以後、一切手を付けることはなかった。

例えば、今も量産されるRPGツクールで作られたゲームなんて、一目見ればツクール製ってわかるような出来である種失笑される対象だったし
だからこそ、ゲームシステムで勝負することが難しいから、どうしてもシナリオ重視になりがちだった

しかし、つい最近、最近のフリーゲームはどうな状況なのか、ちょっと興味が湧いて調べてみてびっくりした。

unity無料版がリリースされたこともあって、まだ数自体は少ないもののフリーゲームで3Dゲーム、FPS、アクションアドベンチャー、3Dアクションがラインアップされていて、俺は驚いた。

昔は失笑される筆頭だったRPGツクールは最新版ではかなり進歩してて一目見てツクール製ってわからない豪華さ、カスタマイズの多彩さによってオリジナリティを出せるRPG作りが可能となっていた

俺は瞬く間に興味がわいた

21世紀のフリーゲーム

その魅力あふれる可能性に満ちた世界

それを紹介していきたいと思っている(どこまでやれるかわからんが)。

紹介するゲームは、俺が理屈抜きにこれは遊べ!!さわれ!!っていうもののみ。
礼儀としてとうぜんクリアまで遊んでから紹介する

前までやってたゲームレビューと異なり、遊んだゲームをひたすら淡々とレビューするんじゃなくて
遊んで欲しいゲームだけを紹介する。

紹介基準がこのハードルの高さである
だから、連載ペースは不安定で不定期にならざるを得ないが、やれるところまでやっていく




記念すべき第1回に紹介するゲーム
というよりも、俺が今回たまたま触った1本目がこれであったことを心から感謝した


というわけで、今回のゲームは第一回目にふさわしい作品だ

クラシックレジェンド 悠久のノスタルジア
配布ページ

これは、たまたまのぞいたフリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」のトップページで
今日のオススメフリーゲームという目立つところにこのゲームが載っていた
ほんとうに偶然の出会いである
ゲーム自体は3年前といういささか古臭さは否めないのだが、なぜこれを紹介するかを書く。

☆このゲームの簡単な説明

ファミコン時代の古き良きRPGがコンセプト。フィールドマップ、モンスター、音楽全てがファミコン風。
勇者であるあなたは、世界に散らばる神に選ばれし仲間3人を探し出し、力を合わせて魔王を倒せ!!
RPGツクール2000のデフォルトシステムのシンプルさと、ファミコン時代を思わせるプレイ感覚がウリ!!


このゲームのどこに感銘をうけたのか?

みんな見飽きたツクール2000製、しかも敢えてデフォルトのシステム
これだけで、マイナス要素満載なのは、当然俺も理解している。

だが、俺が感動したのは、デフォルトのシステムで、よくここまで面白く作り上げたものだ!!という感動である。

ツクール製RPGで想像されるのは、キャラクタが沢山出てきて凝ったストーリーが始まり、
それで普通に面白ければいいのだが、大半は滑っていることが多くアイタタターな気持ちにさせられるゲームが多い。

ところがこのゲーム。
その辺の、作者の自己満劇を徹底的に排除しており、ストーリーに頼ろうともしない

もう、まさに、コンセプトの通り、ファミコン時代のあの懐かしき空気が漂うRPGなのである

村や町で情報を集めて自分で次の目的地を決め、何をどうすれば先に進めるのかを考える。
ファミコン製RPGが、別にこの能動的な作りを狙ってやってたわけじゃあないのだが
このゲームは狙ってやってるから面白い。
俺、ちゃんとRPGやってる!ゲームやってる!って気持ちになる。

ゲームバランスがすごく良くて、イライラする事もない。
ボス戦では、戦士に攻撃アップの魔法をかけたり、補助魔法使ってうまく立ち回っていく辺りも、昔のRPGっぽくていい

洞窟やダンジョンは、必ず凝ったギミックが出てきて、謎解きに頭を悩まされる。
敵の出現率もちゃんと低いのでイラつくことはない

ツクールデフォのシステムだけで、今更面白いRPGなんて作れないだろなんて思っている人にこそ触れて欲しい
バトルはデフォルトでもここまで面白く作れるというのを証明しているし、イベントまわりもダンジョンの謎解きギミックを始め、かなり大掛かりな凝ったものが作られていて感心させられた。

かなり前のゲームだからアレだが、評判もよくダウンロード数も高く有名なゲームのようだ

しかし、俺はここで一つだけ異議を唱えたい!

ゲームの感想を読んでいると、謎解きも戦闘も、共に難しい!!とか言われていることが多い。

全然難しくないだろ!!適度に歯ごたえがあって丁度良いぐらいだ!!

他に見た目も良くて、中身も奇抜なゲームが沢山あるなか、敢えてこのフリーゲームを選ぶ意味は無い
だが、俺と同じようにフリーゲーム世界とは縁遠かった人向けに実にちょうどよい一本なのだ。

いきなりこってり仕上がったとんこつラーメンみたいなものを遊ぶより、まずこれぐらいの軽めのゲームが入門用には本当にピッタリの役割を果たしている。

作者のゲーム制作のセンスに嫉妬!!というか、作り方がうまくて俺には勝てないと素直にひれ伏した

追記に攻略のポイントを記しておいたので参考に(ネタバレ攻略)。

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