ライトノベルvs純文学

用事があって本屋に寄った時のことだ。

そういえば、久しく本屋なんて見て回ったことがなかったことに気づく。
じっくり見て回っていると、目立つところに「ライトノベル新刊コーナー」があった。
ほんの数年前なんて、こんなでかでかとラノベコーナーなんてなかったのに…という驚きがまずあった。
時代の流れを軽く感じた瞬間だった。

そしてそのすぐ隣には、ドラマ化されたいわゆる純文学作品の話題作が置かれているコーナーがあった。

まさに今回のエントリの題名通り「ライトノベルvs純文学」的な配置になっているのだ。

俺はおもむろに幾つかの本を取り、立ち読みをしてみた。
立ち読みと言う程でもない、パラパラめくって文体とか、あれば作者のあとがきを見て別の本の移るぐらいのものだ。

面倒くさいので今回、敢えて“純文学”扱いにしたが、いわゆる一般書籍。
そこにあったのは、ドラマ化されている「下町ロケット」「掟上今日子の備忘録」などなど、今テレビで取り上げられて話題になっている作品ばかりだ。

一方で、ラノベコーナーを見る。

こちらも負けじと「TVアニメ化決定」の帯が幅を利かせた人気作品が所狭しと並べられている。

両方の本を流し読みして思ったことがある。

純文学とライトノベルの違いとは一体何なのだろうか、ということだ。

偏見なく見れば、どちらも同じ“フィクションの小説”である。

萌え系のアニメ絵で、オタク受けを狙ったような描写が延々と綴られた本
もう一方の、TVドラマ化されるような立派な小説といえば、下町の町工場に生きる働き盛りの男性が男のロマンであるロケットを完成させるために奔走する物語など、ご立派なお題目のストーリーが展開している。

確かに、こうやって比べれば、後者のほうが大勢の人間の共感を得られて、素晴らしい物語が詰まった作品といえるのだろう。

だが。
前者のアニメ絵のラノベと後者を明確に優劣をつけられるだろうか?

もはやそこは、個人の好みの問題に入っていくように感じる。

例えば一昔前は違う認識だった。
オタク文化は低俗で、マンガもアニメも、もちろんラノベなんかも、あんな角川文庫の薄っぺらい本なんて読書に入らない
なんて、今よりひどい馬鹿にされようだった。

ところがだんだん、そういうものが理解されるようになってきて、アニメだから即駄目だという時代ではなくなった。

もっと突っ込んだ話をしよう。

小説でもなんでもいいんだけども、面白さの価値について考えたことがある。

分かる人にだけわかる素晴らしさよりも、誰にでもわかる面白さのほうが、ずっと価値が上ではないだろうか?

高尚なテーマを掲げてどうたらこうたら難しいこと並べるものよりも、
文体もメチャクチャで、思いっきり書き散らしたようなものでも、破壊力があるというか他にはない面白さがあれば
そっちのほうが俺は面白いと思う。

どちらかっていうと、もう、そういう高尚なテーマを掲げた、手を拝みたくなるようなストーリーの作品というものは
大半が出尽くしていて、むしろ今、面白くなってきてるのはラノベの方ではないかと割と本気で感じたのだった。

ラノベは良く、特にWeb掲載されてる無料で読めるものというのは、大概がゴミ扱いされている。
が。それはあるのかもしれないが、その中の面白いものが、立派に書籍化されている。

で、あまりにひどいまま書籍化されているのかと思って流し読みしてみれば、思っていたよりもしっかり形になっている
という言い方は失礼だが、流し読みしてみて「これは買ってまで読んでみたいな」って思わせるものはラノベの方に多かった。

それはお前の好みだろと言われてしまえばそこまでで終わってしまう。
だが俺は、偏見なしに両方のジャンルの本を読んだ上で、そういう結論を持ったのだ。

小説なんだから基本がしっかりしてなきゃダメだというか、こういうマニュアルがあって、それに沿ったようにシナリオが展開して…ではなくて、
もはや面白かったら勝ちじゃん!という風に思うようになってきた。

もちろん、ちゃんと勉強して努力した人のほうが、圧倒的に面白いものになるのは確か。
しかし、決められた学校に進学して、決められた勉強をして、決められたとおりに書いても、受ける時代はもう、終わったのだと思ってしまった。

昔はそうじゃなかったと思う。
やっぱり、ある程度権威のある人がいて、そういう人たちが、これは世に出していい本とか決めていて、
勝手に売れる本とか、良い本を決めていた。
そして読者もそれに従っていたというか、そういうものだと一方的に意見を押し付けられていた側面があったように思う。

今はそこを素通りして書籍化されたり評価されたりする時代になった。

ここで俺がいいたいのは、勉強も努力も否定しているわけではない。
みんなと同じようなことをやってそこを目指して安心しても、それに意味は無いということだ。

ラノベが低俗なのも、たぶん分かる人にしかわからない価値だと思う。

長過ぎる題名で正確なタイトルを忘れてしまったが「俺がお嬢様学校のサンプルとして~」って本。

延々と会話文が続いていて、これは小説か?って、読書家というか読書を趣味にしている人からしてみれば
愚の骨頂だ!と憤慨したくなりそうなところがいっぱいあるのかもしれない。

でも、「面白ければいいんじゃない?」
「先が気になって買わせちまった方の勝ちじゃない?」

そういう見方をすると、大衆受けするようなご立派なストーリーが展開する一般小説よりも、
ラノベの世界のほうが、金の鉱脈のように感じてしまったのだ。

だって、

下町の町工場で人情味あふれる世界で数々の妨害を受けながら宇宙に夢を見た男たちがロケットを作る話よりも、
高校生で同じクラスメイトの気の弱い女の子が、SNSで自分の書いたマンガが拡散されてアワワしてる話

どっちが気になります?正直な話?

後者は、あまりにも流し読みしたので、例として正確なあらすじではなかったと思うけども、
なんか良くある青少年期の高校生がコンプレックスを抱え込んでて、それをぶつけあってるような話(に見えた)

そりゃあ、ロケット作る話のほうが大層ご立派で素晴らしい話かもしれない

でも、純粋にどっちが気になるかと言ったら、俺は後者である。

要は、一般的にはちょっとクセのある作風でも、それを面白いと思う人が一定数いれば、いいじゃない?って話だ。
はっきしいって、ラノベは基本的にそんなものばかりだ。と俺は一連の体験で感じた。

で、読書家からしてみたら、あんなものって言いたくなるものでも、基本的に読者の大半は無知なんだから
そういう人たちが面白いと思えばそれでいいと思う。

これは俺が長年やっていた趣味、ゲームにも全く同じことが当てはまる。

俺はゲームの事を沢山知っているからその目線で当たり前にしゃべろうとするが、相手からしてみたらファミコン時代はまだ生まれてなかったとかスーファミ時代も知らない、初めて触ったのはプレステ2で、三國無双2が生まれて初めてやったアクションゲームだ

なんていう人と、同じ価値観で話すことはとうてい無理だ。そして俺の思っていることが必ずしも正しいわけじゃない。

伊集院光も似たようなことを話している



ちゃんとした小説よりも、なんかネジの外れたちゃんとしてな小説のほうが実は面白く俺は読むと思うよなって言う話。

これは世の真理の一つだと俺は思った。

終わります。
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これからブログでやろうと思っていること

今後このブログでやろうとしていることを今日は書きたいと思う。

それは、2007年から2010年までやっていた、生動画配信を記録していくことだ。

既に御存知の通り、俺は生動画配信を3年間やっていた。
ところが文章でやってきたやってきたと書き続けるだけだった。

実際やっていた動画配信で残っているデータを編集してまとめてこのブログ上で公開していこうと思っている。

具体的にどのような形になるのかというと、
まず、現存する動画データをYoutubeに無編集でアップロードしてこのブログに埋め込みする。

それから、動画配信中に対象スレッドに書き込まれたレスをスレッドまとめツールを使って
いわゆるまとめブログのような感じに編集する。

これで、動画だけでなく当時の盛り上がり感や空気感を表現、再現する。

ただ一つだけ問題点がある。

それは、スレッドに書き込まれたレスはほぼほとんど俺の手元に残っているのだが
動画に関しては、事故などもあり消えてしまったものもある。

例えば、2007年11月末に配信した、FF11初プレイ動画は、大変に盛り上がったのだけど
今残っているのはYoutube上に編集した部分だけである。



無編集したバージョンは、事故によりデータをなくしてしまった。

このような記録に残っていない動画も数多くある。

それでも大半は録画しており残っているが。
消えてしまった動画の中にも、貴重なものがあったりする。

そういうもののデータの提供も、当事者が見ていて協力してもらえるならば、協力していただきたいと思っている。

終わります。
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