中学時代の親友ノデラと遊んでることばかり妄想している

オレがガキの頃、ゲームなんてほとんど買ってもらえなかった

親父がゲームオタクだったが、それは親父が好きで沢山ゲームを買っていたわけで
オレが欲しい子供向けのゲームは買ってもらえなかった

対して、小学校中学校の親友ノデラは、親にゲームを沢山買ってもらっていた

ノデラの家は当然同級生の溜まり場になっていて、勿論ゲームが目当てだった

オレもその一人だった

なにせ家にあるゲームは大人向けのゲームばかり

小学生のオレとは好みがほとんど合わなかった

だが、それしか家にないのだから、大人向けのゲームばかりやっていた

オレがPCエンジン好きで詳しいのも、親父が買ってくるゲームをやっていたからである

同級生がドラクエ4やFF3で興奮している頃

オレは、天外魔境とかイース、ドラゴンスレイヤー英雄伝説、コブラ、コズミックファンタジー、ゼルダの伝説などをやっていた

ちなみに、オレがガキの頃のゼルダは、はっきりいって大人向けだった

今でこそメジャーシリーズで、子供から大人までやっているが
スーファミで出たゼルダとかはまだ、ディスク時代のディープさが残っていて、子供が手を出すゲームじゃなかった

その証拠に、オレが当時小学生の頃、ゼルダの伝説SFCを発売日に買ったのはクラス40人中、オレひとりだった
だが、ゼルダは既に人気シリーズとなっていて、店頭では品切れ続出するぐらいのシリーズになっていた
(いい大人とか高校生とかが当時主に買っていた人たちなんだと思う)



前置きはこの辺で終わる



家に沢山ゲームはあったものの、自分の欲しいゲームは買ってもらえなかったわけで
それはつまり、買い与えられたものではない

よって、つまらないので、ノデラの家に通い詰めていた

だが、小学生も高学年になってくると、ゲーム目当てで入り浸る人たちもだんだんと減っていなくなる

ところがオレは高学年になってもノデラの家に通っていた

最初の動機は他の人と同様に不純だったが、オレは当時からゲームに詳しかったので、
ノデラとゲームを語るうちにだんだんと仲良くなっていった

そして中学生になって、学校が別々になって、ノデラが引っ越して家が遠くなってまでも、遊び続けていた

いくら年月を経ても、

オレは欲しいゲームをかってもらえず、ノデラの家で潤沢に買い与えられたゲームを見るという構図は変わらなかった



中学校以降


毎日放課後遊ぶことがさすがにできなくなった


毎週週末、土日にノデラの家に遊びに行って、
家が遠くなったことで、そのままノデラの家に泊まって過ごすという遊び方が主流になった


今はインターネットがあって、気になったゲームや見たくなったゲームはすぐ動画で見られるが

1990年代のこの頃は当然そんなものはなかった

ゲーム屋のディスプレイで動いている画面を見るか、買って直接やるしか手段がなかった


だからオレは、毎週土曜日になるとワクワクした


ノデラが今週はどんなゲームを買っているのだろう???と


中1の9月

ノデラは遠くへ引っ越していった

新居を立てたのだ

中学生の自転車の足では30分かかる距離だ


それでも毎週オレは通いつめていた

ゲームが目当てなのもあるし、他にゲームオタクがいなくて、対等に語れる相手がノデラしかいなかったのもある

オレは雑誌の立ち読みでゲームを遊んだ気になったり、妄想をふくらませるしか出来なかったが

ノデラは欲しいゲームをほとんど買ってもらえていたので、オレは羨ましかった

そして、その妄想を自分自身の目で見たいので、ノデラの家へ通っていた


雪が積もって自転車が乗れなくなる時期は、親に車で送ってもらっていた


期待の新作が出た週かつ土曜日が休みの週は、金曜日の夜からノデラに誘われてあそびに行っていた
その時は、金曜から日曜まで2泊もしていた


ノデラは
引っ越す前は、狭いアパートに暮らしていた

オレもマンション暮らしだったが、3部屋しかなくてオレの家と広さはどっこいどっこいだったが
部屋の間取り的にノデラの家のほうが狭く感じた

引っ越してからは、2階の8畳に4畳半の2部屋をくっつけたようなでかい部屋を与えられていた
子供部屋にしては広すぎる部屋だった

しかしそこはすごく居心地が良かった


毎週、オレは自転車を漕いでノデラの家に行く

インターホンを鳴らすと、ノデラが出迎えてくれる

2階に一緒に上がっていくと、いつもゲームの音楽が聞こえてくる

大音量でゲームの音楽がなっている

ノデラの親は聴覚障害者で耳が一切聞こえないから苦情もない

その音楽を聞いて、なんのゲームなのか想像する

部屋に入ってゲーム画面を見て、オレはいつも目をギラギラさせて感動していた

たいていいつも、オレが雑誌を立ち読みして欲しいとおもったゲームがそこにはうつっていたからだった

そしてオレは定位置に座り、ノデラは椅子に座って、ゲームを再会する

ノデラの家にいてすること

ほとんどがゲームだ

テレビだって当時からまったく見てなかった(アニメ以外)

ちょうど今のニコ動みたいに、ゲームで突っ込みどころのある場面とか来たら

「ちゃっちいw」

とか言って失笑したりしていた

オレはほとんどゲームをやることはなかった
ノデラがのめり込んでいるのを見ているだけ

普通、友達の家に行ったら、退屈になってきたらマンガ本を読んだり別のことをして時間を潰すのだろうが

オレは違った

ノデラは漫画の本も大量に持っていたが、オレは親がとっつきづらい人間だったので、人の家のものに
勝手に触ったりすることが出来ない性分の人間だったのだ
(人の家に行ったら、オレは堅物のような気を使った態度を取るので、いとこの親からは堅いなあと良く言われていた)

そしてノデラはあまり自分の所有物に触れられたくない潔癖症のけがある人だった

だから性格的に合ったというのもあるんだろう

オレは自分でゲームができなくても嫌じゃなかったし、
ノデラがやっているのを見ているだけでも十分楽しんでいた

たまにやるゲームがなくなったら、ゲーム雑誌を出してきて、今後出るゲームの話で盛り上がる

ノデラもPCエンジンというか、エロゲーに興味もあり、電撃PCエンジンとかGSエンジンとか
そういう系の雑誌も買い漁ってて、いわゆる2次元の話もよくやっていた



中学2の秋から、オレは新聞配達をして自分で小遣いを稼ぐようになってから
遊べる時間がガクッと減っていったしまった

だから、中1から中2の秋ごろまでノデラとべったりだった時期のこの光景が
実は今でも心地良くオレの目の中には映っている

そして最近、ノデラとの思い出だけでは足りなくなって、妄想することが増えていった

オレは中学2年の秋から新聞配達なんてやっていなくて
相変わらず毎週ノデラの家でゲームやっている姿をみて談笑して夜更かしして、次の日
朝11時前に起きてマクロス7を見てから1Fでご飯を食べさせてもらい、だいたい昼過ぎからずっとよるまでゲーム

いつまでもオレもノデラも中学生で、

実際は買わなかったゲームも、ノデラが発売日に買ったことにして、今上に書いたテンプレートのような遊びをしてて
毎週ノデラの家に泊まりに行って、ノデラが早解きしてる姿を見て一緒に楽しむオレ


こうやってノデラは必ずオレに買ったゲームやクリアしたゲームのエンディング、ゲーム機を“披露”する

その一連の儀式のような遊び方がオレはお気に入りで、10年たっても20年たっても

そして2012年になっても、オレもノデラも中学生で

毎週ノデラはゲームを買ってもらって、オレがそれを週末に見に行って一緒に楽しむ

オレはゲームの発売日は日にちまで正確に覚えているので、そのゲームの発売が夏なら夏のような景色と重ねあわせて、
あのゲームならどういう反応しながら2人で盛り上がったかをでっちあげて妄想していく

最近もっとも妄想したのは、2009年10月17日に、ノデラと中2設定で遊んでいた風景だ

10月15日には、PS3でアンチャーテッド2が出る
360ではシュタインズ・ゲートが出た

ノデラはゲーム選びもセンスがあり、どこからともなく良作を掘り出して発売日に買ってくる

17日の土曜日、中学生のオレはノデラの家に自転車で行く
外は肌寒いが部屋に入ると温かい

ノデラの部屋に行くと、画面にはシュタインズ・ゲートの画面が写っていた

ノデラ「これw変わったゲームなんだわw」
オレ「アキバ?」
ノデラ「主人公が変でしょ?」
オレ「ははは」

そしてその日は土曜だから泊まっていき
夜遅くなってきたらシュタゲばかりやっていてもあきてくるので
アンチャーテッド2をプレイ開始

ここでも、ちゃっちいなw 主人公ださいw
こんなかんじで中学生らしいバカっぽいやりとりを繰り返すのだ


ちょっと病気じゃないのかって思われるかもしれないが

今、オレが現実の苦しさから逃げるためにやっている動作が紛れもなくコレだ

オレの目は、前を見ていない
その目にうつっているのは、こうやっていくら歳月を重ねようとも永遠に中学生で
楽しく遊んでいたノデラと毎週色々な新作ゲームをやってて、
オレはそれを横から見て楽しんで、ノデラはひたすらゲームをクリアしていく
気に入ったゲームは、勿論やりこんで何周もプレイする
聖剣伝説3なんて3周して全部自力の力でやって全種類のボスを見て戦うぐらいの根気があった

最近オレが急にPS3ゲームのトロフィー集めを自力でやってみようかなんて言い出してるのは
ノデラの気質を思い返して、あの頃のノデラだったら、きっとトロフィーとか実績の項目は
自力で全部取るぐらいまでやろうとするだろうなと予想できたからだ

実はこの妄想には大事な設定がひとつある

いくらネット回線が整備されようとも、ノデラの部屋にはネット回線はないということ
そもそも、俺の思い出の中ではノデラはパソコンなんて持っていなかったし持つつもりもなかった

だから2010年になろうとも、中学生のノデラの部屋にPCなんてなくて、回線も引かれていないのだ

だからわからなくなったら攻略サイトだとか、そういうものには“たよれない”

情報は昔ながらのゲーム雑誌から仕入れている

やるゲームが無くなったら、やっぱりゲーム雑誌を出してきて、ゲーム雑誌を話の種に会話が盛り上がる


後、携帯ゲーム機もこの妄想の中では都合の悪い存在なので、無いものにされている
なぜなら、携帯ゲーム機は人に見せながら遊ぶことが出来ないからだ


もう仕事がなくなり暇になったので、またノデラの家の前を車で走って様子を見てきた

ノデラの親らしい車はある。2階を見る。電気がついている

が、ノデラはもう家をとっくに出て、アニメータやら何か絵描きの仕事をしているだろう

中学の頃から東京に出たいとしきりにいっていたぐらいなのだから


こういうオレを見て、病気じゃないのかと思うかもしれないが
オレにはもう、生きていく上で心の支えというものがなにもないのだ

なにもないところからむりやり引っ張りだしてきているのがこのノデラとの思い出である


今でも鮮明に思い出せて、妄想がしやすい題材

オレはもうノデラの家。
部屋にはかれこれ14年以上立ち入ってないが、
あの頃の部屋の様子は未だに鮮明に思い浮かぶ

そういう脳の情報を元に、思い出だけでは足りなくなったためにありもしない妄想にまで手を広げ出しているわけだ



そして、オレはガキの頃満足にゲームを与えれなかった反動なのか
未だにゲームはなれすることができておらず、中学時代のノデラのようなレベルのことをやっている

いい加減卒業しろ

こう周りにきつく言われているのにだ

だがおれはその既にボロボロの思い出にすがりついて離れることが出来ない

他にオレを動かすようなものがないからだ

代わりにあるものは、絶望ばかり

最近どころかここ5,6年気の合いそうな人にすら出会っていない

天涯孤独

終わります
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