ゲーム雑誌むかしばなし PCエンジンFAN

徳間書店が出してたPCエンジンの専門情報誌だ。
PCエンジン専門誌はどれもとても思い入れがあるので、深く語って行きたいが、
なにせこういうことを長い間、思い出さなかったことや、現物が引っ越しの際に全部捨ててしまったせいで無いため
薄れた記憶を頼りに書くしか無いという寂しい状態に陥っている

月刊PCエンジン(小学館)とともに、最初期に創刊された雑誌

シェア的には月Pが最も部数を売り上げていたが、このPCエンジンFANは、ゲーム雑誌の王道とも言える編集方針を取っていた

ギャルゲー路線が強かったから表紙も女の子の絵だったから、当時の購買層が最も買いづらかった雑誌だ
あの表紙でだいぶ部数を落としていたんじゃないかと思う

ぶっちゃけ月Pが部数ナンバー1だったのは、記事自体が面白かったのもあるが、表紙がゴリラだったせいも大きいと思う

他のPCエンジン専門誌が、横並びでギャルゲーっぽい表紙で入りづらい独自カラーを出してた中で
ひときわ輝いていたゴリラがニヤけてる表紙の雑誌

月Pの詳しい話は、ここではしたくないのでこの辺で終わる

大きく分けて、初期、2期、3期、末期にわけられる

初期は、PCエンジン自体が普通のゲームラインナップだったのもあって、ファミマガの派生的な感じ
ただし、こっちは、確か初期からだったと思うのだが、漢字にルビが振ってなかった気がする
後、文字も小さくて、大人向けの様相を呈していた

読者コーナーもあって、特に読者レビューの読み応えがあった
この編集路線は、のちにサターンFANなどに受け継がれていく

もっと語りたかったのだが、うち自体、親が月Pを購買してて、こっちはあんまり買ってなかったので
私自身もあまり読んだことがなくて覚えてないのだ
確か友達の家に何冊かあった気がする

2期
確か92年夏ごろからだったと思う
表紙のイラストを高田明美が描くようになって、マスコット的な女の子が毎月話題のゲームのコスプレをするという表紙になった

オーソドックス路線の記事
(前半カラー、新作情報、中白黒ページ前半、読者コーナー、中とじカラー、特集or攻略、
中白黒ページ後半、コラムなど、後半カラー、攻略、質問攻略等コーナー記事、ランキング、新着速報記事、発売カレンダー)

この様式が崩れて、他のゲーム雑誌でもまずみない、メーカー別にゲームを紹介するという記事に変わった

というか、ゲーム雑誌の歴史、実に30年にもなろうとしてるが、
後にも先にもここまで徹底してメーカー別に記事を書くという手法はこの雑誌以外で見たことがない

一番上の見出しに、ハドソン、NECアベニューとか載ってて、文字通りメーカーごとにゲームを紹介していく
例えばハドソンの他に、コナミのゲームで注目度の高いゲームがあったとする

でもこの雑誌では、まずハドソンでそれより注目度の高いソフトがあったら、ハドソンのゲームから順番に紹介していく

といってもPCエンジン市場、中小メーカーが盛り上げている業界だったので、
メーカー=コーナーといった図式が成り立っていて
例えばブレイク前の声優椎名へきるの突撃取材コーナーが、NECアベニューのページに差し込まれていたり
メーカーごとに独自の色合いが出た編集になっていた

当時は子供だったから気にしなかったが、何よりこの頃から広告出稿が激減したのを覚えている
前半カラーが44ページ。表紙裏の見開き2ページぐらいしか広告のページがなかった覚えがある
後半も同様で、ほぼほとんど広告のページがない。だから凄く毎号薄っぺらい

どうやって利益を出していたのかちょっとわからないぐらいだ。

今想像すると、メーカー別の記事編集にすることで、編集者を少ない人数で効率良くページ数を埋めれる
メリットがあったのかもしれない
これはないかもしれないが、こういう編集にすることで、暗にメーカーとタイアップしていたのかもしれない

そのため、毎月、雑誌の値段が変動するというおかしな状態にある雑誌だった

安くても590円で、680円とか、薄っぺらいのに780円もするときもあった。

今思うと、いつ廃刊になってもおかしくないような雑誌であった

3期
94年4月
月Pとマル勝PCエンジンが休刊すると同時に、メーカー別の記事紹介をやめて大幅な誌面リニューアルが行われた

全体的に表紙も華美なレイアウトになり、記事の見出しも派手な路線に転向した
なんか、初期の頃は慣れてなかったのかパチンコ雑誌みたいな下品な色使いで派手な装飾ばかりで
私としてはあまり好きじゃなかった
次第に慣れていったのか、そういうレイアウトはなくなっていくが。

これは、ファミマガも94年1月に誌面刷新と称して今風にリニューアルしていたので、
全社を挙げて、DTPの機械を買い換えたりして、新しくしたのだと思う

基本的に、初期の誌面に近いものになったが、文字が全体的に小さい
同じ徳間系のメガドライブFANに近い硬派な感じに近づいた
徳間系雑誌の決まりとして、どんなゲームでも絶対に最低1ページは紹介するという鉄則があって、
この頃PCエンジンのゲームは数が減りだしてて、どんなゲームでも2ページを使って紹介していた
ときめきメモリアルはノーマークで、たった2ページの新作紹介ページでの紹介で終わっていた

リニューアル1号目は、それまで100P程度だった薄いページ数が、いきなりページ増したり、雑誌付録も復活して新聞風の付録がついてきたり、お遊び的な企画が目立ってきた

この頃「コズミックファンタジー」の漫画連載もやっていた気がする(あるいは逆で94年3月で終了した気もする)

PCエンジン4誌のうち2誌が休刊したということで察しが付くと思われるが、
商業的にPCエンジン専門誌はやってけない状態になりつつあった

だから電撃PCエンジンでは開発者のコラムとかレビュー記事、そしてゲームとのタイアップ企画をよびみずにして
なんとか読者を確保しようと言う動きがあった

それに対してPCエンジンFANは、目立ったタイアップはなく、ひたすらストイックに情報をただ伝えることに終始していた。

強いて言えば、ときメモとマジカルチェイスの誌面復活通販ぐらいだ
コズミックファンタジーのマンガはどちらかというと、ゲームありきの連載だった気がする

この、糞真面目な姿勢が、いつまでも続くわけはなかった

1冊の値段は既に、毎号690円を越える価格設定で、PCエンジン専門誌では最も高い本になっていた(そのくせ薄っぺらい)
ちなみに、月Pは500円。電撃PCエンジンは590円

末期
純粋にゲーム記事だけでは誌面が埋まらず、次世代機のPC-FXも失敗して、
苦肉の策として、特集記事で1ページ丸々イラストで埋めたり(95年6月号でユナ2を紹介するとき1ページ丸々絵でごまかしていた)
上品な紙面構成をしてきた(断っておくが、ファミマガとかでも特報記事で2ページ扉レイアウトに使ったりはしていた。が、それは明らかにごまかしではなかった)
PCエンジンFANらしくない、雑なレイアウトが目立つようになってきた

95年末ごろから、雑誌として成り立たないレベルにまで陥って
96年からはマスコットキャラの名前や声優を決める企画や、CD-ROMを付録につけるなどして
今更感ありありの誌面特別企画で盛り上げようとするが長く続かず、月刊としては96年8月号で廃刊となった
最終号はCD-ROMの付録付きで980円

その後特別刊行版で、スーパーPCエンジンFANがCD-ROM付きで2冊出る、96年10月号と97年4月。

良く読んでいたのは94年4月号以降、95年6月号ごろで、親が読むのをやめてしまった
だが当時のゲーム友達もPCエンジンびいきだったので、その友達は95年12月号頃までは読んでたらしい
その後、廃刊前の何冊かは私のほうが買って読んでたが、本当に読むに耐えない状態だった

駄目な本とかじゃなくて、PCエンジン自体、もう記事にするものがなくて、読むものがなくなっていたのだ

だから96年4月にもう一冊の専門誌、電撃PCエンジンがギャルゲー専門誌に転換したのは、かなりうまいタイミングだった思う

元々電撃自体ギャルゲーオタク向けというと失礼だが、そういう層に強い雑誌だったから
切り替わりに成功したのだと思う

同じ事をPCエンジンFANでやっても成功しなかったと思う

というか徳間書店は徳間書店で、バーチャルアイドルっていう声優を表紙に据えたギャルゲー専門誌を
96年時点で何冊か増刊扱いで出してて、ちょうどこの雑誌が廃刊になるタイミングで月刊誌で創刊するぐらいだった

中身を見る限り、PCエンジンFANの編集者がそのまま異動してきたって感じだった

声優を全面に出す雑誌というのは当時はまだ珍しかった
声優グランプリは既にあったが、それ以外で成功するようなシェアはなかった
だから、あくまでゲームメインだったバーチャルアイドルの雑誌は、相関して早々に声優の写真表紙や付録のグラビアもやめて
ギャルゲー路線に転換していった

しかし、96年10月号から始まった月刊路線も、1年続かず97年7月号で廃刊となった


後半は関係ない話が混じってしまったが、電撃PCエンジンの成功がいかに凄いことかというのを説明するつもりだった

なにせ誌面変更後数年で廃刊になれば、わからなくもないが、未だに続いているのだから凄いという話だ

続きます
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