ゲームむかしばなし:悪魔城ドラキュラX血の輪廻の衝撃はすごかった(1993年)

悪魔城ドラキュラシリーズを知っているだろうか

コナミの2Dアクションゲームの有名シリーズの一つだ。

いま、この名前を出して、もっとも連想されるのは
PlaystationのドラキュラX 月下の夜想曲だろうが、あんなもの個人的にはドラキュラじゃない別物ゲームだ

あれはあれで面白いと思うが、探索アクションゲームとしては、マップや敵の配置は綺麗だが、
ゲームとしては何度も往復すると単調だし、ゲームは簡単すぎたし、絶賛するほどのゲームじゃない

ここで語るのは主に昔の
ドラキュラシリーズである

ディスクシステムで初めてでた悪魔城ドラキュラで、雰囲気が他にはない重厚さやアクションとしての面白さもあったのだが、
その後、続編の2は、まかり間違って何故か探索ゲーム(今のドラキュラの始祖にもなっている)になり、
主役もなんか、「火の鳥」(コナミの出したアクションゲーム)みたいになってダサかったし、
なにせ、ファミコンのスペックで本格的な探索アクションなんて作れず、
出来損ないの「リンクの冒険」みたいになって、かなりダメ過ぎた(家にパッケージだけ未だに持っている)

そしてファミコンに本格的に乗り込んで、わざわざ音源チップを積んだ大作ゲームを出したものの
これまた、ステージ分岐とキャラクター選択を組み合わせた上に難易度の高いアクションゲームになったせいで
いまいち知名度が上がらず、ゲームボーイにも手を出したりしたがこれらも惨敗

トドメは、1990年以降子供向けゲームに力を入れだした割りを食って、「ぼくドラキュラくん」なんていう
露骨にお子様向けの、当時中高生以降のドラキュラファンなら肩をがっくり落とし見放しかねないゲームを出す
冷静に見て、ファミコンのアクションゲームとして悪くない出来ではあったのだが、徹底して子供向けのゲームだったので、
作品単体として魅了される物は何一つなかった(子供向けだからゲーム自体もかなり簡単でつまらなかった)

はっきりいって、数出してる割に、イマイチなシリーズだった



そして、1991年10月31日・・・・


スーパーファミコンで満を持した完全新作が発売された


これは、まさに、一番癖がなく出来が良いと当時位置づけられていた、ディスク版の1作目をベースにした作品で

ただ焼き直しただけでなく、オリジナルのアレンジもだいぶ入っていて、
おまけにステージ数も、悪魔城伝説みたいに下手に分岐要素を入れず一本道にしたことで
かなりのボリュームを実現し、そのボリュームで、「語らないストーリー性」も上手く描くことができて、一躍傑作に踊りでた

語らないストーリーというのは、

前半→悪魔城への道筋
後半→悪魔城内部の探索

というシチュエーション演出をしっかり出来ていたということだ

そして、SFC機能の拡縮を恐ろしく沢山差し込んだ臨場感立体感のあるステージ構成
(それでも4面だけは未だにやり過ぎだと思っている・・・)

当時1991年で、最もスーファミを使いこなしていたのは、コナミだと思っている(かなりスーファミのソフトを触ってきた私の持論)

任天堂は、結局末期にいたってもでかいオブジェクトを満足に扱えなかったし、
プラットフォーマーであるにもかかわらず、音源はショボかったし、拡縮も擬似3Dばかりのちからわざ
これだ!っていう使い方があまり見られなかった
しかも、ハード中期以降は、ほとんどチップだよりで、プログラムの力ですごいことをあそこの会社のゲームはやれなかった
外注で、パネルでポンは割とすごかったが、やっぱり画面いっぱいにパネルでうめつくされると処理落ちしていた。

そんななか、少なくとも中期あたりまでのスーファミのコナミ製ソフトのクオリティは圧倒的だった

比較的、ドラキュラは難しいアクションゲームなのだがSFC版はステージ数があるだけでなく
ゲームバランスも初級者にベターなバランスで、簡単過ぎないし難し過ぎない

あの、デス様と言われるゲーム進行を妨げる存在の死神も、非常に簡単な攻略法があって、最後のドラキュラはもっと弱い。




こうして、一気に悪魔城ドラキュラは、2Dアクションゲームとしてメジャーになったのだが、2年後さらなる驚きを見せるとはこのとき、到底思わなかった




2年後の1993年10月28日

PCエンジンで「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」が発売された

なぜか、続編はスーパーファミコンではなく、PCエンジンが選ばれたのだ

はっきりいって、当時のPCエンジン市場で、こういう硬派なアクションゲームはもう求められなかったし
スーファミがもう十分普及していて、CD-ROMといってもスーファミより性能が劣ってシェアウェアの勢いも失速しはじめてた時期

あまり期待はされてなかった(というか注目度も全然低かった)

私自身もPCエンジンのアクションゲームなんて期待してなかったし、見向きもしてなかったが、当時のゲーム友だちのノデラがこのゲームを買ったのだ


ノデラ自身、ドラキュラと接点がなかったし、なんで買ったのか未だによくわからないのだが、
私の家で「スナッチャー」を見て以降、PCエンジンを溺愛していたので、その関係で買ったのだと思う



正直、買えば良かったと後悔するぐらい、すごい衝撃を受けたゲームだった

あれだけスーファミのドラキュラをやりまくって、数えきれないほどプレイしたのに、なんでこっちも買わなかったのだろうと恥ずかしくなった


とにかく、よく出来ているのである


ステージ0の、デモステージの演出から始まり、
その後ステージ1の炎上する町、2面のドラキュラ城エントランスから始まるいつもの構成

だが、とにかく飽きさせない構成と絶妙なゲームバランスによって、個人的に未だシリーズ最高峰の位置を揺るがない完成度になっている

まずわかり易い例を出すと

ステージ2で、悪魔城入り口というシリーズおなじみのシチュエーションがある

まあ、CD-DAのヴァンパイアキラーの豪華なアレンジが流れる以外は、PCエンジンにしては演出が良くできたステージだな程度だった

いつもの崩れた城内に入る

少し進めると、後ろから奥の壁が崩れて、どこから出てきたのか巨大モンスターが出現して追いかけられる

しばらく逃げながらの半強制スクロールになる、。これはシリーズ初のギミックだ

そして、逃げ続けて別のエリアに入る、モンスター追ってくる
目の前に階段上の壁

プレイヤー、それを乗り越える、突進してくるモンスター、そのまま壁に激突して死亡

こういうサプライズや、ギミックがほんとうにぎっしり詰め込まれていて、何回プレイしても面白いのだ

そしてボス戦のバランスが凄く良く出来ている
スーファミ版をこのあたり評価していたが、慣れてくると簡単になってしまうところがあった

PCエンジン版は、けっこうシビアなタイミング操作を要求されるので、なかなか歯ごたえがあって楽しいのだ

もちろん普通にクリアするだけでもちょうどいいバランスだと思っている

また、ちょっと書いたが、最高に決まっているCD-DAのBGMもこのゲームの魅力を引き上げている

ドラキュラらしくないと叩かれることもあったが、ノリのいいギターサウンドやギターソロ、豪快な音楽

やかましすぎてイメージが崩れるふしもあるが、これがとてもテンションの高まる最高に気持ちのいい音楽ばかりでそんな微妙さは一瞬にして吹き飛ぶ

ステージ最初に入る、ステージ名とステージ数のテロップ演出も当時としては斬新な演出であった

また、ステージ分岐制度も導入していながら、一本道でもそこそこにボリュームがあり、
クリアした後にステージを戻って、分岐ステージを探すという楽しさもあった

裏ステージの難易度が高いというのも、やりごたえを求める面でも良かった

最後になるが、プレイヤーキャラにマリアという女の子が追加されて、ドラキュラらしくないと
未だに叩かれ続けているが、当時の視点で見ると、そういう意見よりも、アンバランスさのギャップとか
キャラ性能が良すぎて、バランス崩壊しているドラキュラっていう珍しさのほうがまさっていて
叩きの対象になんてなっていなかった

なにより、2人のキャラクターを極めるという遊びが増えて、プラス評価の要因になっていた



ということでまとめると、うるさいほどやかましいドラキュラらしくないBGMを聴きながら、
ドラキュラらしくない、華美で派手なアクションステージの結晶というのが、この血の輪廻ということになる

スーファミのドラキュラも面白いのだが、本当に一本道だし、少々キャラの動きがもっさりしてて冗長なとこがある
なにをいいたのかというと、確かによく出来ているが今やると物足りないのだ

だが、血の輪廻のほうは、今やっても十分に面白い

それだけいろんなものが高レベルでまとまって詰まっているのだ

ドラキュラらしくないドラキュラらしくないと批判しているが、
こういう冒険がなかったら、これだけ衝撃的なゲームは生まれなかったと思っている

で、小島秀夫が仕切りだしてからの悪魔城ドラキュラは、悪い意味で冒険しているのだが...
あれは悪い見本だ

売れないからって安易にああいう方向(海外の会社に外注したよくある洋ゲーポリゴンアクションゲーム)にシフトするのはさらにダメにしてしまっている



最近やけに1993年の、悪魔城ドラキュラのことばかり思い出していたから、沢山の思い出話のなかからこの一つを選んで書いた


このゲームを買ってから、ノデラは本当に毎日このゲームを1日1回最低1周!するぐらいやっていたし
それこそ、サブキャラのマリアのほうも相当やりまくって、1年以上は現役でやり続けてた

私自身、2007年秋葉原行った時に、このソフトが保存状態が良い状態で5800円で売っていたのだが
あの時無理をしてでも買っておけばよかったと後悔している

PSPでドラキュラXクロニクルを持ってて(この作品がそのまま入っている)、バーチャルコンソールでも
ダウンロードできるのだが、やはり実機で遊びたかった


ちなみに、これをスーファミに移植したドラキュラXXは、この地の輪廻の魅力が1%も再現されてないので
100円でも買う価値はない


ということで、興味があったら、ぜひやってもらいたいのがこの血の輪廻である(スーファミ版の無印版も悪くはないが本当に硬派なアクションゲームなので退屈なのだ)


これが噂のドラキュラX地の輪廻の音楽である
プレイ動画も、見るだけで魅力が伝わってくるので、見てみるといい



こうやって1993-1994年はハイクオリティなゲームが特に発売された時期だと思っている
ほかにもいくつか紹介する候補があるので、ゲームむかしばなしのシリーズが続く予定だ

これだけのゲームが、毎月沢山出ていて、選り好みが出来る良い時代だった
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