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任天堂が不甲斐なくなってしまった理由

任天堂が不調だと言うニュースや話題が、最近非常に目立っている。
あまり、こういうことは書きたくないのだが、なぜ、このような事態になってしまったのか、
外部の素人の知りうる限りの情報から、ちょっと指摘したいと思う。

任天堂は、ゲーム業界の王者だと言われ続けていた。
だから、プレイステーション、プレイステーション2でソニーが、任天堂から王者の座を奪いとった時、
それはもう、日本全体のニュースとして、大きく取り上げられるほどのものだった。

いまは、ゲーム業界の構造そのものが激動の時代を迎えている。
スマフォの台東で、いわゆる“ゲーム機”だけで、語れない時代になってしまった。
そういう時流であることは認識している上で、複雑な話題だが、物事の本質を単純化するために、不要な説明を避けて書く。

任天堂は今、稼ぎ頭の据え置きゲーム機で、未だかつて無い苦戦を強いられている。
これは、スマフォのせいとか、開発費が高騰してきたとか、そういうことを理由に出来ないほどの状態に陥っている。

それはもう、言うまでもない、新型ゲーム機WiiUの迷走したコンセプトから来ている。

元を辿れば、2006年。
プレイステーション3と、Wiiが発売され激突した年だ。

この時、PS3は「時代はHDだ!」と、10年戦えるゲーム機を目指した。
対する任天堂は「HDはまだ早い。SDで最高性能のゲーム機を。オプションで他に真似できないゲームを」目指した。

結果、PS3は早過ぎるゲームマシンとして、普及するまでに起爆剤となった薄型機を出す3年後まで苦渋の思いを強いられた。
Wiiは、HDが普及してない時代と合致したことで、任天堂は王者への復権を果たした。

しかし、この時点で、任天堂は、コンピューターの日進月歩の競争から、事実上降りてしまった。
もちろん、外部の人間からは“降りた”なんてわからないし、影できちんと技術研究は行なっているものと当然思っていた(少なくとも任天堂に絶対的信頼を持っていた自分はそう思っていた)。

その体たらくが、現在の任天堂を示している。

2007年頃からHD開発の経験やノウハウ、技術の蓄積を、多くのソフトハウスは強いられた。
それをやらなければ、置いて行かれてしまうからだ。
(この論述は、据え置きゲーム機限定で語っている。それ以外にゲームで金を稼ぐ方法はあるが、任天堂はそっち方面の模索もやらなかったため、逃げ道がない)

HDゲームの開発は御存知の通り、大変だ。
高精細な映像を生み出すために、それだけ技術者が必要で、迫力や臨場感を演出する洗練されたデザイナーが莫大に必要になる。
金がかかるから、金勘定の出来る奴は必要だし、それだけ開発に責任やプレッシャーがのしかかる。
昔と違って、浮かんだアイディアを形にするのに1日あれば出来上がる、修正なら半日で。
こんなお手軽な時代じゃない。

100人単位のプロジェクトで、でかいチームを運営し、全体構想を掲げるトップのディレクターやプロデューサー
彼らの思い描くゲームを作るために、恐ろしく手間と時間とお金がかかる。
ちょっと直しを入れるだけでも1日。そんな大変な時代に差し掛かっている。

任天堂のWiiU製品を幾つかプレイしたが、おそらく任天堂は、HD開発の難しさを、想像より軽く考えてたんじゃないかと思う。
というのは、任天堂のWiiUのラインナップは、無難な前作を踏襲した続編ものばかり。
つまりこれは、何を意味しているのかというと、HDゲームを実際に開発して商品化するまでのプロセス
これを、WiiU発売後に、行なっているのではないか?という推測だ。

驚いたのは、ゼルダの伝説 風のタクトのHD版。
これをわざわざ、内製スタッフが制作していたっぽいことだ(これについては買ってないため深い明言を避ける)。

WiiUを出してから、ようやくHDゲームのプロジェクトを走らせる。
それは、他社が5,6年前に血反吐を出る思いでくぐり抜けた道だ。

これは任天堂の息がかかったセカンドパーティにも同じことが言える。
HD開発のノウハウを蓄積してこなかったから、今、それをやっと始めたから、無難なことしか出来ない。やれない。

でも、数年前と事情が変わって、効率よく技術を吸収できる点はある。

逆説的に考えれば、任天堂の本気というのは、来年再来年に見られると思うのだが、ソニーやマイクロソフトは
既に次世代機を投入している。

WiiUは、現世代機、言い換えると、HD機第一世代に合わせて作られたマシン。
HD機第二世代のゲームマシンと戦うにはあまりに非力だ。



これまでの任天堂は、敗者になったとしても、自分は結構支持していた。
なぜなら、過去の任天堂は、ハイブリッドマシンを目指していたからだ。
今の時代に合わせて言い換えると、ソニーのプレイステーション3と任天堂のWii
この立場が逆になったと言ってもいい。

ソニーがプレイステーション1を出した時、万人受けするデザインと、コストを徹底して押させたCD-ROM媒体等
時流を読んだ絶妙なゲームマシンだった。
それはそれで魅力的だった。

対する任天堂は、意固地にROMにこだわり、当時高級だったワークステーションクラスの演算能力を搭載したニンテンドウ64を25000円で売る!と、多くのリスクを跳ね除けてまで、高性能マシンにこだわった。

結果、現実的な路線をとったソニーのプレイステーションに、完膚なきまでに叩きのめされた。

その後のゲームキューブも、やはり軸足はハイブリッドマシンで、ロードの早さやメモリ運用の快適さを売りに、設計したが、PS2の強い牙城を切り崩すことは出来なかった。

任天堂は今も昔も、「良いゲームを作ろう」という理念は、おそらく持っているんだと思う。
ただ、良い物を作るために、据え置きゲーム機として語ると、日進月歩の数字競争を制さなければ、基本的にはダメだということだ。

岩田(社長)体制になってからの任天堂
これは完全な推測だが、特に最近、社内的に派閥というか、軋轢のようなものが、外側にまで見えるほどひどい状態になっている感じがしている。
WiiUの迷走したコンセプトもそうだし、ソフトのラインナップ、コマーシャルの劣化、宣伝の方向性の不一致など。


自分がこれまで、任天堂が“ソニーに負けた”状態でも、見込があると思っていたのは、ハード設計にまだ魅力があったからだ。
だから、売り上げやシェア争いに勝てなかったとしても、任天堂一社でも“やれる!”し、実際やってきた。

だがもう、ポケモン並みの奇跡が起きない限り、任天堂は起き上がるのが非常に困難だと思っている。


最後に余談になるが、
任天堂傘下のモノリスソフトが出した「ゼノブレイド」の評判がいい。
そしてすぐWiiU向けに続編の開発に着手した。

個人的にこの続編、MMORPGになると思っていた。
任天堂初の、月額課金制のネットワークゲームだ。

まだわからないが、どうやら、単なるスタンドアロンの大作RPGになるっぽい(?)

これには異論もあると思われるが、任天堂的にネットゲームの運営など経験すべきだと思っていたから、
他からの評判が悪かろうとも、MMORPGにすべきだと感じていたが、そのへんの保守的なやり方にも任天堂の衰えを感じている。
ネットゲームは色々言われるが、なんだかんだいって、当たるとデカイ。
だから、ここらで一発、大手企業的にアテておくべきだと思っていたんだが、その気はないようだ。
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